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INTERVIEWインタビュー
ディー・エヌ・エー 取締役ファウンダー 南場 智子

世界をめざすIT起業家が語るエンジニア論

アイデアを世に出すのに誰の許可もいらない

ディー・エヌ・エー 取締役ファウンダー 南場 智子

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DeNAがDNAビジネスに参入─。今年8月、同社は子会社を通して一般ユーザー向けの遺伝子検査サービスを開始した。
Webから申し込み、9,800円~2万9,800円(税抜)で遺伝子情報を検査。疾病リスクがわかる。
DeNAのITエンジニアと東京大学医科学研究所が共同で研究を進めてきた成果だ。
同社が優秀なエンジニアを輩出できる理由はなにか。
創業者で人材採用を担当する取締役ファウンダーの南場氏に聞いた。

※下記はTech通信Vol1(2014年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

世界で活躍するには 英語力を身につけよ

―シリコンバレーと比べると、国内のITエンジニアの活躍は見劣りしています。原因はなんでしょう。

 エンジニアの絶対数が少ないからです。これだけエンジニア不足が叫ばれているのに、教育制度が対応できていない。いま、子どもに教えるべきなのは2つの言葉。英語とプログラミング言語です。英語はようやく小学校から教えることになりましたが、プログラミング言語教育もしてほしい。
 子どもにこの2つの道具を与え、創意工夫しながらつくる楽しみをおぼえさせる。インターネットを介していろいろなプロジェクトに参加させる。やがては自分でフォーラムを立ち上げて世界中から仲間を集めて新しいモノを開発する…。いまの学校のカリキュラムで100点をとるよりも、たくましく生きていけるチカラが身につくはずです。

―なぜ英語の習得も必要なのですか。

 世界に通用するエンジニアを育成するためです。国内にもすばらしいプログラムができるエンジニアはそれなりにいますが、そこに語学力が加われば飛躍的に活躍する領域が広がります。
 たとえば、なにか新しいモノをつくりだそうというフォーラムが立ち上がる。その会議は英語でやるから、いくらプログラミング能力が高くても、語学力がなければ参加できない。そういう場での実績があって「今度新しいモノをつくるときはトーキョーの〇〇に声をかけよう」という話になるわけだから、語学力が大事なんです。

「あのヒトと一緒に働きたい」最初にあこがれられる人材を確保

―そんな状況のなかで、DeNAは優秀な人材を確保しています。成功の要因を教えてください。

「類は友を呼ぶ」です。起業前に勤めていたマッキンゼーの同僚のうち、とびきり優秀な人材と起業できた。その紹介で採用したり、「あんなスゴい優秀なヒトと一緒に働きたい」という応募者が来たり。そうやって採用した人材にあこがれて、また新しい応募者がやってくる。そうして優秀な人材を確保していったのです。
 たとえば、川田(尚吾氏。現:DeNA顧問)。工学博士で学生時代からITベンチャーの立ち上げにかかわっていたので、ITエンジニアの間でちょっとした有名人だった。「川田さんと一緒に働きたい」という動機でウチの門を叩いた人材がけっこういます。

―ほかにエンジニアにとっての魅力はなんでしょう。

 パーミッションレスの企業風土があることです。DeNAでは経営会議の承認がなくても、現場のアイデアをカタチにして市場に出すことを認めています。それでユーザーに支持されたら、応援部隊の投入や追加の投資をします。だから入社時期や年齢に関係なく、エンジニアがどんどんチャレンジしています。

たとえ失敗しても責任は問われない

―失敗するリスクも相当にあるのではありませんか。

 ええ。でも、たとえユーザーからの支持を得られなかったとしても、そのことで責任を問われるようなことはありません。その失敗を教訓に、成長してくれればいいのです。
 ITサービスやプロダクトの場合、つくるコストはハードウェア製品に比べて低い。だから、なにかアイデアを思いついたら、とにかくつくってみればいい。エンジニアはつくる能力があるのですから。そしてすぐに市場に出し、ユーザーの審判をあおぐのが早道。いま、ITエンジニアはそうやって自分のアイデアをカタチにするチャンスに恵まれています。だから個人事業主として、いろんなアイデアを試すのもいいでしょう。
 でも、会社というリソースをフルに使ったほうが、ひとりでつくるよりも大規模なプロダクトやサービスを生み出せる可能性が高い。ただし、アイデアをカタチにするのに誰か社内のエライ人の許可を取らなきゃいけない会社では、不満が募るはずです。ユーザーのニーズを知らない人が意思決定してしまったり、市場への投入が遅れたり。DeNAではそんなことはありません。

―求める技術者像を聞かせてください。

「ユーザーにインパクトを与える仕事をしたい」という意欲をもっている人です。いまは、よいサービスを提供すれば、国境を越えて広く受け入れられる時代。ですから、世界中で使われるサービスやプロダクトを生み出せるチャンスがあります。一緒に世界のトップをめざしましょう。

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南場 智子(Namba Tomoko)プロフィール

1962年、新潟県生まれ。1986年に津田塾大学英文学科を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。1990年に米ハーバード・ビジネススクールでMBA取得。1996年にパートナー就任。1999年に株式会社ディー・エヌ・エーを設立、代表取締役社長に就任。モバイルオークションサイトを成功させ、2005年に東証マザーズ上場。2006年にモバイルSNS 「Mobage」を開始、大ヒットさせる。2007年に東証一部上場。2011年に夫の看病のため代表取締役を退任。現在は取締役ファウンダーとして、世界戦略の推進と人材採用をになう。著書に『不格好経営』(日本経済新聞出版社)。

企業情報

設立 1999年3月
資本金 103億9,700万円 (2014年3月末時点)
売上高 1,813億円(2014年3月期:連結)
従業員数 2,198名(2014年3月末時点:連結)
事業内容 ゲーム、プラットフォーム、eコマース、球団経営ほか
URL http://dena.com/

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