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INTERVIEWインタビュー
株式会社コロプラ 取締役副社長 Kotaro Chiba

スマホゲーム業界のトップを走るクリエイター集団

エンジニアへの深いリスペクト それが企業成長の原動力です

株式会社コロプラ 取締役副社長 Kotaro Chiba

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携帯電話の位置登録機能を活用した「位置ゲー」という新ジャンルを世の中に広めたコロプラ。近年は『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』『白猫プロジェクト』などスマートフォン向けアプリでもヒット作を連発し、2014年9月期売上高は535億円超となった。競争の激しいモバイルゲーム市場で快進撃を続ける背景には、エンジニアを深くリスペクトする組織文化がある。新卒採用や次世代人材育成の責任者である同社副社長の千葉氏に、独自の企業カルチャーや組織論を聞いた。

※下記はTech通信Vol.2(2015年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

これまでの日本にはいなかった 新しいタイプのエンジニア社長

―創業から急成長を続け、2014年9月期売上高は前期比219.5%増と加速しています。エンジニアリングの観点から成長要因はなんでしょう。

 組織のあらゆる階層にエンジニアがいて、一気通貫していることです。そもそもトップの馬場自身がエンジニア。深くエンジニアリングに踏み込んで、日々一緒にモノづくりをしています。現場からトップまで“同じ言語”でコミュニケーションできるのです。

 これはエンジニアにとって幸せな環境です。同時に、緊張感のある環境でもある。なんらかの技術的課題について、現場のエンジニアが「できない」といっても、トップから「この技術を使ってみれば?」と提案をされることも。ごまかしはいっさい通用しない。技術的に真っ向勝負できる、そんな環境が一人ひとりの成長の土台になっています。

 当社にはエンジニアに対する深いリスペクトがある。そのあらわれのひとつが、エンジニアを社内で「クリエイター」と呼んでいること。プログラムを書くことではなく、ユーザーに喜んでもらえるサービスをつくるのがミッションだからです。

―もともと千葉さんがIT 企業の役員だったとき、学生だった馬場さんを採用したそうですね。それがどんないきさつで、馬場さんが立ち上げたコロプラに参画することになったのですか。

 事業はもちろん、経営者としての馬場に可能性を感じたからです。学生だったころから馬場の技術レベルの高さは抜きんでていた。それにくわえ、起業したころの彼は、どん欲に経営や財務の勉強をしていて、しかもすべて頭に入れていた。

 現役エンジニアとして活躍しながら経営の舵を切る。馬場は、これまでの日本にはいなかった新しいタイプのエンジニア経営者になると確信しました。その会社を成長させ、社会に大きな影響力をもつ存在にまで発展させることにやりがいを見つけ、参画を決意したんです。

「結果」「数字」「ヒトの意見」を 素直に受け入れられるか

―求める人材像を教えてください。

 成長意欲が非常に高く、素直さがあること。ゲーム業界の経験は問いませんが、この点を重視しています。一人ひとりがより速く、より高く成長する。その総和が企業成長につながる。そして個人が成長するには、高い意欲をもつと同時に、ものごとを素直に受けとめる資質が必要です。

 具体的には、まず第1に結果を受け入れること。たとえばユーザーの支持が得られていないとき、「自分になにか間違いがある」と受けとめられるか。

 第2に数字を受け入れること。なんとなく「うまくいっている」「いや、いってない」と感覚的に思い込むのは危険です。きちんと数字にして、その数字があらわしていることを素直に受け入れなくては。

 そして第3に、ヒトのいうことを受け入れてほしい。うのみにする必要はありませんが、素直に仲間の言葉に耳を傾ける姿勢をもってほしいですね。

―会社として、個人の成長をどうサポートしていますか。

 複数の現場に同時にアサインしない「ひとり1プロジェクト」を徹底しています。自分のプロジェクトにコミットし、集中してそのプロダクトのことを考え、つくりこんでいってほしいからです。そのかわりプロジェクト異動をひんぱんに実施。新たなチームが編成されることで、それぞれの知見を活かしあい、新たな知識を学びあえる機会を用意しています。

 一方、社内で使うC言語、ツール、プラットフォームを統一しています。たとえばクライアントサイドなら、全員がUnityを使い、C#を学びます。だからお互いの知識を共有しやすい。

 また、すべてのソースコードを社内で共有。どのプロジェクトのコードも見られるので、よい勉強になるでしょう。

新鮮な野菜や果物を提供 毎日の健康な生活をサポート

―オフィス環境面での独自の工夫を聞かせてください。

 身体が資本ですから、健康的に働けるように気を配っています。朝と昼に毎日果物や野菜中心のビュッフェを用意しています。不足しがちな栄養素を補うとともに、朝出社するモチベーションを高めて、規則的な生活をしてもらおうというねらいです。

 また、MacBookひとつもてば、チームごと、個人ごと、どこに移動しても仕事ができる環境を整えています。「いつもと違う場所でアイデア出しをしよう」とか、個人の気分にあった働き方ができます。

―「もっと成長したい」と考えている若手エンジニアにアドバイスをお願いします。

 より高いレベルのエンジニアにもまれながら、質の高いアウトプットが求められる環境を選んでほしい。

 世界は広く、上には上がたくさんいます。下からはいあがって、高みへ高みへとめざしていく決意こそが、大きな成長につながるはずです。

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Kotaro Chiba(ちば こうたろう)プロフィール

1974年、東京都生まれ。1997年に慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、株式会社リクルート(現:株式会社リクルートホールディングス)に入社。メディアデザインセンター、電子メディア事業部に配属。ネット黎明期にWebやモバイルのサービス立ち上げに携わる。2000年に株式会社サイバード入社。エヴァンジェリストとしてモバイルコンテンツの普及を推進。2001年、サイバードの研究開発部門として設立された株式会社ケイ・ラボラトリー(現:KLab株式会社)取締役に就任。2009年、株式会社コロプラに参画。取締役副社長として、同社を2012年の東証マザーズ上場、2014年の東証一部上場に導いた。

企業情報

設立 2008年10月
資本金 62億7,419万円(2014年9月末日時点)
売上高 535億7,500万円(2014年9月期)
従業員数 450名(2014年9月末日時点)
事業内容 位置情報ゲームプラットフォームおよびスマートフォン特化型アプリの開発・運営、リアル連携サービスの提供
URL http://colopl.co.jp/

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