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INTERVIEWインタビュー
株式会社Speee Futoshi Koresawa

セクショナリズムを打ち崩す コトに向かうビジネス組織

株式会社Speee Futoshi Koresawa

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SEOやトレーディングデスクなどのWebマーケティング事業を中核に、不動産査定サービス「イエウール」などBtoCサービスを次々と創出し急成長するSpeee。
さらにASEANでのライフスタイルメディアの立ち上げ、医療分野への参入など大胆な挑戦を続ける。
設立8期で社員数200名超の同社。競争力の源泉には独自の組織文化があるという。
「2019年までに社内外でCTO候補を5名、自分の手で育てる」という同社の是澤氏に、エンジニアが活躍できる理想の組織づくりの裏側を聞いた。

※下記はTech通信Vol2(2015年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

転職6回・経験10社の僕が選んだ カルチャーを大事にする組織

―まず是澤さんのこれまでのキャリアを教えてください。

 小学生のころからゲームが好きで、自分でゲームつくるためにBASICやCを独学で勉強するような学生時代でした。黎明期のインターネットにハマり、ホームページを制作したりすることも。そして、ちょうど「ビットバレー」という言葉がバズワードだったころですが、地元・愛媛のITベンチャーに就職することになりました。当初は企画志望だったんですが、社内にプログラマーが少なく「是澤くんやってよ」という感じで、エンジニアに(笑)。
 その後、東京のゲーム開発会社を経て、シーエー・モバイルに転職。そこでは複数の事業で開発リーダーを務め、研究開発部署の立ち上げにも携わりました。ビジネスへの感度やマネジメントスキルを磨くきっかけになりましたね。
 それから独立を経験した後、広告系ベンチャー企業の技術責任者や、フリマ関連のサービスを展開するベンチャー企業でCTOを務めました。技術トップという立場で多くの経営者と接する機会もあり、最上段の経営レイヤーから思考する経験を積むことができたと思います。

―たくさんの企業で活躍してきた是澤さんがSpeeeへ入社した決め手はなんでしょう。

 社員全員が非常に高い熱量をもって仕事をしていること。Speeeカルチャーといって、「Speeeが定義する、人と組織の理想の在り方」を15項目で明文化しています。カルチャーに共感できるヒトだけが集まり、それを大切にした組織づくりをしているので、セクショナリズムといった組織の不合理がない。強い組織風土が競争力となり、それゆえの一体感が高い熱量を生んでいる。
 もうひとつは、リスクある意思決定をいとわない姿勢。既存事業で優秀な成績を残した若手など、ポテンシャルのある人材を新規事業に配属することも多い。決して「イチかバチか」ではなく、組織の成長と個の成長をあわせて考えるスタンスにひかれました。

―その組織文化をあらわすエピソードを教えてください。

 新規事業が立ち上がると、えてして既存部署はライバル心を抱き、情報を共有しないなどの非協力的な態度をとることがある。しかしSpeeeでは既存部署のメンバーでも自分のクライアントに対して新規事業のサービスを提案するなど、積極的に協力している姿を見かけます。
 また、多くの会社ではエンジニアと非エンジニアがぶつかり、感情論による空中戦となるなど、不毛なマネジメントコストが発生する。しかしSpeeeではSpeee カルチャーに「本質の見極め」「他部署への尊重感謝」といった項目があり、ぶつかりそうになったときはこれを思い出し「組織成長における本質はなにか?」という観点のもとコトに向かえて、いい関係性のなかで働ける。
 このSpeeeカルチャーが全社員が働くうえでの共通の価値観となっているので、事業の方向性が変わったとしても、みんなの意思統一がすぐできる。組織の成長と個人の成長をあわせて考える風土がそこにはあります。

ビットバレーから20年 もういちど楽園を

―エンジニアの育成において、是澤さんがいちばん注力していることはなんですか。

 成長するための方法や方向性を示すことで、学習し思考してもらうこと。そして目標を違えたら正すという、シンプルなことですね。自走できる基礎力を身につけるために、予実をあわせる能力を重要視しています。
 また2週間に1回は、1対1で話しあう時間をとっています。お互いの理解を深めたうえで、成長に必要なコミュニケーションの間合いや質を変えていくためです。一人ひとり強みや弱みは違います。個を理解し組織に伝え、各々にあった成長機会を提供していくのは僕の役割だと思っています。

―今後の目標を教えてください。

 僕は「2019年までにCTO候補を5名以上育成する」ことを目標として掲げています。ビットバレーの時代のエンジニアたちは「自分ひとりでなんでもできる」という感覚があった。でもいまは時代が変わり、チームでコトを成し遂げていくフェーズ。時代は変わったとしても、あのようなムーブメントをもう1回、あれから20年後になる2019年につくりたいなと。
 ビットバレーのころみたいにエンジニアたちがクリエイティビティをもって自由な発想ができる環境が理想郷。そんな組織や環境を創造する権限をもったCTOをたくさん育てていきたいなと。そのためには技術力のあるエンジニアが経営やマネジメントを学び、技術戦略を描く能力を磨いていく必要がある。自分の学んできた経験を若手に伝えていくことで、それに貢献したいという想いがあります。

ロビン・フッドがいないなら、 ロビン・フッドになればいい!

―最後に、もっと成長したい若手エンジニアにメッセージをお願いします。

 せっかくIT業界で働いているんだから、変化を自ら起こすようになってほしい。会社や自分のいる環境の背景を理解したうえで、自らの考えを発信する。会議などで「聞いてもらえないんじゃないか」なんて遠慮や懸念は不要。ひとりの人間として組織に参画しているので、不合理なことは自らが力をつけて変えてしまえばいいんです。そして、それを楽しんでほしい。「仕事」じゃなくて「私事」に変え、「志事」として自らの想いを乗せてほしい。それにはクリエイティビティとホスピタリティが重要。クリエイティビティがあれば、自ら想いをくわえて、あるべきもののカタチを変え、時代にあった新たなカタチで発信ができる。ホスピタリティがあれば一緒に働く仲間やユーザーへのリスペクトを抱くことができる。そしてプロダクトに想いを乗せ、より多くの人に伝えることができる。技術力だけでなく、この2つのスキルを磨いていき、IT業界をもっと楽園にしてほしい!

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