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INTERVIEWインタビュー
Stanford University アジア太平洋研究所 日本プログラム研究員 バークレー国際経済研究所 リサーチアフィリエート Kenji Kushida

世界を牽引する「強さの秘密」を徹底解剖

シリコンバレーの生態系と成功者たちの共通項

Stanford University アジア太平洋研究所 日本プログラム研究員 バークレー国際経済研究所 リサーチアフィリエート Kenji Kushida

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世界でもっとも有名な地図上には存在しない場所、シリコンバレー。
なぜここで社会を一変させるようなイノベーションや
メガベンチャーが誕生し続けるのか。
シリコンバレーを知り尽くす日本人のひとりである
スタンフォード大学アジア太平洋研究所 日本プログラム研究員の
櫛田氏に、その「強さの秘密」を寄稿してもらった。

※下記はTech通信Vol2(2015年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

完璧なビジネスインフラと世界から集まる優秀な頭脳たち

かつてシリコンバレーといえばカリフォルニア州北部、サンタクララ市とその周辺を指していました。ここにはGoogle、Intel、Facebookなど、名だたる企業が集まっています。そこからやや北のサンフランシスコ周辺にはTwitter、salesforceなどがあります。現在ではこれらを含んだサンフランシスコのベイエリア一帯にある世界的IT企業の集積地をシリコンバレーと総称しています。

シリコンバレーとはエコシステム、生態系です。起業家が「これをやりたい」と思ったときに必要となる投資家、弁護士、会計士などのビジネスインフラがひと通りそろっている。そして、なによりもビジネス機会を探している人材と企業の層も厚いのがシリコンバレーの強さの秘密のひとつです。

人材面で中核をなしているのは、スタンフォード大学とカリフォルニア大学バークレー校(以下、UCバークレー)という世界トップクラスの大学です。ここには各国から優秀な学生と研究者たちが集まり、シリコンバレー企業の経営層の重要な人材供給源となっています。

この間、コーヒーショップで大学の知人とばったり会いました。彼はFlipboard※の創設者です。もともと大学の寮で私と一緒だったのですが、彼は卒業後Appleに就職し、AppStoreの開発チームに携わりました。そして母校であるスタンフォード大学の教授に招かれたのです。その後、Appleを退社してFlipboardを立ち上げると、彼の教え子たちがついてきました。シリコンバレーの強さの一端は、こうした人材循環です。

※Flipboard:AndroidとiOSに対応する雑誌形式のソーシャルネットワークアグリゲーションアプリ。
 Flipboard, Inc.(2010年に設立)が提供している

人材クラスターとトップ人材の高い流動性が成長力の源泉

スタンフォード大学やUCバークレーの卒業生がシリコンバレーのスター企業で働くかたわら、教授と築き上げた信頼関係をもとに母校で講義をもち、いずれ起業するときに教え子たちが右腕となる。そして今度は教え子たちが同じ教授の仲介で講義をもち、起業してそのまた教え子たちが…といった大学や教授を中心とした人材クラスターが存在しているのです。

一方、トップレベルの人材も高い流動性をもっています。

たとえば、Googleのスターだった2人。GmailをつくったPaul BuchheitとGoogleMapsをつくったBret Taylorは、ともにGoogleを退社し、FriendFeedを立ち上げました。同社はのちにFacebookに買収されます。その後、TaylorはFacebookのCTOに数年就任してからまた起業し、Buchheitは投資家に転身しました。

YouTubeの創設者は元PayPalの従業員で、ご存知の通り、YouTubeはGoogleに買収されました。YahooのCEOはGoogleの重役でしたし、電気自動車のTesla Motorsの創設者はPayPalの成功で大富豪になったElon Muskです。

ほかにも例を挙げればキリがないほど、ここではトップレベルの人材循環は珍しくありません。そしてほとんどシリコンバレーに残るのです。

資金だけではなく付加価値の供給も担うVC

なぜシリコンバレーは 優秀な人材を引き寄せて離さないのでしょうか。

その理由のひとつは、ここでの成功にともなう膨大なリターンです。たとえば、少し前ですが、Facebookの上場時の時価総額は邦価換算で8兆円を超えました。こうした「シリコンバレー・ドリーム」を支えているのがベンチャーキャピタル(以下、VC)の存在です。

アメリカにおけるVCの年間投資規模は約3兆円といわれます。日本が1,000億円強なので、ついその金額の大きさに目を奪われがちです。しかし、注目すべきは付加価値の部分。アメリカのVCには大成功を収めたアントレプレナーが多くいますし、有能な人材をたくさん知っています。投資先にどんどん紹介したり、送りこんだりするわけです。これが人材面やビジネスモデルに高い付加価値を与えるのです。

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