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INTERVIEWインタビュー
「徹底的にお医者さんによりそう」その姿勢が病院経営を変えた
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※下記はTech通信Vol.07(2018年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

病院といえば、待合室で長時間待たされるところ。そんなイメージは、もう古いものになりつつある。情報通信コンサルティングが提供する『ドクターキューブ』は、スマートフォン(以下、スマホ)で手軽に診療予約ができるツール。それにより、病院側では医師や薬剤、医療機器などの最適な手配が可能になり、経営改善に役立つ。今回は、実際に『ドクターキューブ』を導入した横浜こどもクリニックを取材。同クリニック向けのカスタマイズを担当した情報通信コンサルティングのエンジニアである永島氏と、セールス担当の上山氏、そして導入側である院長の増山氏をまじえて『ドクターキューブ』が支持されている要因を探った。

片道6時間でも訪問してくれた

―横浜こどもクリニックでは2011年の開院当初から、『ドクターキューブ』を使っていると聞きました。導入の経緯を教えてください。

Masuyama 片道6時間かけてプロダクトの説明に来てくれたのが決め手になりましたね。もともと、診療予約システムの導入に関心がありました。小児科での開業を計画していたので、スマホ世代のお母さんたちがお子さんを連れて来院されるのに、電話よりもスマホで予約できるほうがいいだろうと。

 ただ、開業前、私は金沢医科大学に属する施設に勤めていました。能登半島の北部、金沢から電車で2時間半かかるところです。でも、情報通信コンサルティングの営業担当者は、「わかりました。ご説明におうかがいします」って。「うそだろう」と。「ふだんからそんなふうに、私たち医者によりそってくれているんだな」と感じ入りました。

Kamiyama はい。現場で『ドクターキューブ』を使っていただき、医療の世界の進歩に少しでも貢献するのが私たちのミッション。どんなに遠くても、出かけていくのは当然です。大阪から6時間かかったので、大変だったのは確かですが(笑)。

―プロダクトの優秀性そのものだけではなく、それを提供する企業がもつ想いの深さが伝わってきたというわけですね。使ってみて、どんな感想をもちましたか。

Masuyama クリニックの経営効率の向上に、大きな役割を果たしてくれています。たとえばインフルエンザの予防接種について、過去、「いつの時期に予約があったか」のデータがひとめでわかる。「去年、このあたりで予約が殺到してパンパンになってしまったから、今年は早めに準備しておこう」といった具合に、経営的観点から計画を立てられる。

 ほかには、子どもの予防接種。このシステムがない時代の病院では、予約段階でわかっているのは「予防接種を受けにくる」という情報だけ。想定されるすべての接種に対応できる準備をしておかなければならなかったんです。また、保護者の方が「○○の接種をお願いします」といっても、じつは受けるタイミングを間違っていて、接種できないといったケースもありました。それがなくなり、「○月○日○時○分に○○を接種するので、準備する」という計画が立てられるようになりました。

Kamiyama 一方で、保護者の方たちにとっても、大変にメリットの大きいシステムになっています。予防接種については、「この時期にこの接種とこの接種を受けなければいけない」「この接種から次の接種までにはこれぐらい期間をあけなければいけない」といった細かな規定があり、お母さんたちはその計画を立てるのがとても大変。でも、このシステムを使えば、「そろそろこの接種の時期ですよ」と告知してくれたり、間違った接種は予約画面の選択肢に出てこないので、スケジュールを作成するのがとても楽になるんです。

Nagashima もっと複雑な操作もできるようにすることも可能です。でも、そうするとエンドユーザーの操作性が犠牲になる心配があります。『ドクターキューブ』はエンドユーザーが直感的に操作できることをめざしているので、あえて簡単にしているんです。

Masuyama クリニックごとに細かくカスタマイズできる点もいいですね。予防接種については、医者によって考え方に違いがあるんです。国の規定の範囲のなかで、「私はこの接種とこの接種は同時にはしない」といった具合です。当院が導入したシステムでは、私の考え方を反映した設計になっています。

待たずにすむ来院時間を告知できる

―ほかに情報通信コンサルティングのアドバイスが活きた点はありますか。

Masuyama ええ、あります。当初は予約の順番で患者さんに来院を告知するようになっていました。「その日の10番目の患者さんに、7番目の方の診療が始まったら来院を告知する」といった具合です。でもそれを、時間に変更したんです。たとえば「16時25分においでください」と。

 じつは、導入前から情報通信コンサルティングさんから、「順番制ではなく、時間制にしたほうがいいですよ」とアドバイスされていたんです。でも、「順番を告げられるのがわかりやすいだろう」と思いました。実際、開院当初の患者さんが少ない時期は、なにも問題なかったんです。でも、患者さんが増えてくると、待ち時間が長くなって、不満の声が聞こえてくるように。

 結局、来院者が知りたいのは「何時何分に来れば、あまり待たずに診療が始まるのか」なんです。それに、当院は大型スーパーやレストランが入っている施設にあります。来院時間の直前までいられる場所が豊富。そこで、時間制に変更したんですね。

Nagashima 開院から時間が経過してからの変更でよかったと思います。ある程度、「このような患者さんであれば、このぐらいの時間がかかる」といった診療時間の予測ができるだけのデータが収集でき、患者さんにかなり精度の高い来院時間を告知できますから。

Masuyama ほかに、この予約システムと連動して問診をスマホ上でできるようにもカスタマイズしてもらいました。もともと開院当初から、来院者が待合室にいる間にiPadを渡して、そこに表示される問診項目に回答してもらっていました。そのデータを医者が診察前に見ることで、診察の時間を大幅に短縮できるからです。さらに一歩進んで、診療予約をしてもらった後に、スマホで問診ができれば、保護者にとっても手間が省けますから。

―今後、「この点を改善してほしい」という要望はありますか。

Masuyama 患者さん本人だけでなく、保護者単位でも予約の管理ができるようになるといいですね。複数のお子さんを抱えているお母さんにとっては、そのほうが使い勝手がいいですから。いまはスマホ上で予約して、来院したら受付でスマホの二次元コードをかざしてチェックインするとき、2人のお子さんを1回の来院で診療してもらうお母さんであれば、2回、同じことを繰り返しているんです。

Nagashima いい課題をいただきました。さっそく検討します。

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Yasuyuki Koyama(こやま やすゆき)プロフィール

1955年、福岡県生まれ。大阪大学大学院で電子工学の修士号取得。1981年、セイコーエプソン株式会社入社。プリンタの制御プログラムの開発などに携わる。1985年にロボット開発を手がけるベンチャー企業に転職し、黎明期のUNIXに触れる。1989年に米国フロリダ州立大学大学院留学。1991年に帰国後システムコンサルタント開業。大手企業のオープンシステム構築に参画する一方、自社製品の開発に取り組む。1999年に診療予約システム『ドクターキューブ』第一号稼働開始。2001年、情報通信コンサルティング株式会社を設立、代表取締役に就任。

Hiroaki Masuyama(ますやま ひろあき)プロフィール

神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学医学部を卒業後の1991年に同大学病院で外科医として活躍。その後、国立栃木病院(現:独立行政法人 国立病院機構 栃木医療センター)や金沢医科大学などを経て、2011年に医療法人社団 宏和会 横浜こどもクリニックを開院、院長に就任。病気を抱える子どもを預かる横浜こども病児保育室も手がけ、生まれ故郷の横浜における子育てに貢献しようと奮闘している。

Hiromichi Kamiyama(かみやま ひろみち)プロフィール

1969年、大阪府四條畷市生まれ。旅行系の専門学校を卒業後、株式会社キャニオンに入社。営業に携わる。その後、旅行業界向け基幹システムの販売・サポート職を経て、2010年に情報通信コンサルティング株式会社に入社。

Ayumu Nagashima(ながしま あゆむ)プロフィール

1986年、埼玉県さいたま市生まれ。大学卒業後、事務機器系の専門商社、電子カルテやレセプトコンピュータをあつかう会社を経て、情報通信コンサルティング株式会社へ入社。

企業情報

設立 2001年8月
資本金 1,000万円
売上高 5億5,008万円(2017年5月期)
従業員数 60名
事業内容 診療予約システム『ドクターキューブ』の開発・販売・保守 、情報システムおよび通信システムの構築に関するコンサルティング 、情報システムおよび通信システムの企画・設計・開発・販売・保守
URL http://www.doctorqube.com/

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