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INTERVIEWインタビュー
バルクアップコンサルティング株式会社 Chairman & CTO Kiyoshi Eto

バルクアップコンサルティング株式会社 Chairman & CTO Kiyoshi Eto

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財務コンサルティングをメインに手がけるバルクアップコンサルティング。同社の新しい事業として、Techソリューション部門を担う形で、2022年にジョインしたのがEto氏だ。同氏はパソコンが普及する前からエンジニアとしてのキャリアをスタート。Microsoft社によって開発・提供されたプログラミング言語、 Visual Basicに日本でいち早く触れ、日本語版マニュアルを作成し、国内へ普及させた第一人者だ。そんな日本におけるIT業界の重鎮が提供するTechソリューションとは、どのようなものか。Eto氏に詳細を聞いた。

場合によっては、現場に残せるものは残す

―どのようなTechソリューションを提供しているのでしょう。

 組み込みシステムやクラウドシステムなど、ハード・ソフトウェアの開発を通じた、あらゆるTechソリューションを提供しています。具体例を言いますと、たとえば駅の改札にBluetoothとWi-Fiの電波数が計れるセンサーを取りつけることで人の往来を把握し、その情報をクラウドに上げて、鉄道会社が駅の混雑状況をある程度把握できるソリューションを提供しました。同じ鉄道関係ですと、停止状態における貨物列車のブレーキ状況を把握できるソリューションがあります。貨物列車は停車した際に1車両ごとにブレーキをかけるのですが、その解除を忘れたまま走らせるとレールが削れるなどのインシデントが起きてしまいます。しかし、1個ずつ目視で点検するのは大変なので、すべてのブレーキ箇所にセンサーをつけてその情報を低価格のLTE-M(※)を使って端末に飛ばし、ひと目ですべてのブレーキ状況が把握できるようにしたのです。

※LTE-M : 既存のLTE回線を活用したLPWA(省電力・広域通信を可能とする無線通信技術)の一つ

―ほかに事例はありますか。

 小規模ホテルにおける、電話のDXを支援した事例があります。そのホテルは昔ながらのアナログPBX(※)を使用していたのですが、古い状態なのでなんとかしたいとのことでした。近年は無料のスマホやタブレット端末を置いているホテルが多いですが、そんな予算もない。そこで、まだ日本になじみのないアメリカのシステムを活用することで、従来のアナログPBXを使いながら、裏で集約してひとつのシステムで動かせるようなソリューションを提案して採用されたのです。簡単に言えば、アナログPBXをこれまで通り使えて、低価格で電話のDXを図ったというわけです。

※PBX : Private Branch Exchangeの略。電話交換機のこと

―そのようにEtoさんが提供しているTechソリューションにおいて、なにかこだわりはありますか。

 パッケージを売るという発想ではなく、まずは現場の声を聞くことです。現場によって抱えている課題や予算も異なりますから、ヒアリングが非常に重要です。また、お金をかければ最新のITツールやITソリューションを提案することもできるでしょうが、予算上の問題はもちろん、最新のものが必ずしもニーズにマッチしているとは限りません。そこで場合によっては、現場にそのまま残すべきものは残しつつ、そこに最新か既存かに関係なく適切なIoT機器やシステムを組み合わせることにより、顧客ニーズにあったTechソリューションを提供しているのです。

パソコンが普及する前から、エンジニアを志向

―なぜそのようなTechソリューションを提供することが可能なのでしょう。

 少し手前味噌になり恐縮ですが、私のキャリアに関連しています。高校時代にマイコンに出合ってから「これからはコンピュータの時代だ」と考え、パソコンが普及する前から通信機器メーカーにて、エンジニアとしてのキャリアをスタート。やがて、Microsoft社が台頭するなか、まだ日本でなじみのなかったVisual Basic(以下、VB)と出合い、独自でプログラミングをマスターし、社内でマニュアルを制作していました。そこでMicrosoft社から声がかかり、「VBの日本におけるローカライズ版をつくるから手伝ってくれないか」と依頼されたのです。その業務を経験した後も、縁あって慶應義塾大学SFC研究所上席所員としてコンピュータサイエンス全般の案件にかかわりました。さらにそれと前後して、複数の会社経営に携わりながらハード・ソフトに関係なく、ありとあらゆる業務を手がけてきたのです。

―長い間、エンジニアとして独自の経験を積んできたのですね。

 ええ。そうした経験が、現在における当社の強みにつながっているのです。「何でも屋さん」とも言えるのですが、現場のニーズを聞きさえすれば、「これとこれを組み合わせることでコストを含めた適切な課題解決につながるのではないか」という解が導き出せると自負しています。逆にパッケージを提案するほうが苦手、というか、できないですね。

―今後の方針を教えてください。

 私独自のTechソリューションによって、現場で課題を抱えていたり、DX推進を検討したりしている中小企業を支援していきたいと考えています。単にTechソリューションを提供するだけでなく、「どのような経営ビジョンをもち、その実現のためにはどのようなTechソリューションが必要か」といった戦略立案から相談に乗ることが可能です。それに基づいて、適切に組み合わせたTechソリューションを適切な価格で提案させていただきます。こうした、大手SIerにはできない小回りの効いた伴走ができるのが当社の特徴です。さまざまな相談に乗りますので、まずは気軽に問い合わせてほしいですね。

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Kiyoshi Eto(えとう きよし)プロフィール

愛知県生まれ。1980年、通信機器メーカーにおいて全銀システムと地銀などのシステムをつなぐ業務からエンジニアのキャリアをスタート。その後、Microsoft社が台頭するなか、Visual Basicと出会い、独自でプログラミングをマスターし日本語版のマニュアル本を作成。日本に同言語を広める立役者となる。慶應義塾大学SFC研究所上席所員や複数の会社経営を経て、2022年にバルクアップコンサルティング株式会社へ参画。『Visual Basicで始めるプログラミング』をはじめ、書籍を20冊以上出版。日本人初代Microsoft MVP(Most Valuable Professional)受賞など、多数の受賞歴を持つ。

企業情報

設立 2017年2月
資本金 3,000万円
事業内容 Techソリューションの提供、事業計画書作成支援業務など
URL https://bulkup.co.jp/

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