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INTERVIEWインタビュー
株式会社ディー・エヌ・エー Hideo Kimura

ビジネスの最前線でこそ エンジニアはきたえられる

株式会社ディー・エヌ・エー Hideo Kimura

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日本発のグローバルNo.1モバイルインターネットカンパニーをめざして疾走し続けているDeNA。2014年8月に子会社を通して一般ユーザー向けの遺伝子検査サービスを開始するなど、つねに新領域に挑む。自らもエンジニアである同社執行役員の木村氏に、最前線で活躍するエンジニアの力をどのように引き出しているのか聞いた。

※下記はTech通信Vol2(2015年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

名の知れた一流人材と ともに働ける喜び

―優秀なエンジニアが求める理想の職場環境とはどういうものでしょうか。

 一流のエンジニアとともに働ける環境でしょう。よく「開発環境が整っている職場が理想」といわれます。DeNAでもPCやスマホを供与したり、GitHub Enterpriseを導入しています。でも、それは当たり前のこと。

 それよりも、一流のエンジニアと同じチームの仲間として、具体的な課題を一緒に乗り越えながら、よりよいサービスを提供していく。これこそエンジニアにとっての理想の職場です。いまはネット経由でさまざまなエンジニアと協働することができます。しかし、やはりリアルなビジネスの場で一緒に具体的な課題解決をしていくと、より密度の濃い学びの体験ができるのです。

 DeNA の社内には、たとえばPerl のCPAN author やRuby のリリースマネジャー、各種オープンソースのコミッターなど、この世界で名の知られたエンジニアがたくさんいます。

エンジニアが主導して サービスを世に出していく

―DeNA は2014年8月に遺伝子検査サービスに参入しました。なぜ、つねに挑戦し続けることができるのか、エンジニアのマネジメントの観点から、その理由を教えてください。

 おもに2つあります。第1にベースとなる技術が蓄積されていること。たとえばインフラ領域であれば、大量のトラフィックをどう処理するかの構築や運用のノウハウを積み重ねてきています。それが、たとえば遺伝子検査をWebで提供するサービスにも応用できるわけです。

 第2にパーミッションレスの企業文化。モバイルアプリなどはいちいち経営会議の承認をとらなくていい。エンジニアが自主的に開発して、まずは市場に出してみる。本人が熱い思いをぶつけてきたら、たいていは「やってみろ」となりますね。実際に、入社1年目の社員が自ら企画書を書いて、ひとりでつくり始めたサービスもあります。

―木村さんも、DeNA に入社してすぐにMobage のオープン化プロジェクトをひとりでまかされたと聞きました。

 はい。入社早々、ぽんとまかされました(笑)。でも、ひとりでは限界があるので、優秀なエンジニアを引き入れていきました。

 もともと私は「マネジメントはやりたくない。ずっとコードを書いていたい」という志向。だから現場の技術者を尊重しているDeNAに入社したんです。ところが、このプロジェクトでは自分がメンバーを集めた以上、大嫌いだったマネジメントをやらざるを得ませんでした。

 でも、いざやってみると、ひとりではできない大きなモノを生み出していく醍醐味を味わえたんです。トラフィックが集中して「やばい」と思ったとき、インフラのスペシャリストに助けられたこともあった。営業やカスタマーサポートなどのメンバーも含めて、チームの力はすごいと。マネジャーの究極のミッションは「1+1=3以上」を実現することです。そのおもしろさに気づきました。

育てるのでなく 現場で育っていく

―マネジャーとしてどのようにエンジニアを育成していますか。

 育てるのではなく、現場で経験を積んでもらうことで、育っていくようにしています。エンジニアの成長は経験のなかにこそある。人から教わったり、本を読むことは大事ですが、決定的なものではない。

 現場で一緒にモノをつくっていくなかで、一流エンジニアのスキルやノウハウを間近に見ながら、自分のものにしていく。目の前の課題を乗り越え、最後までやり切る。マネジャーの役割は、一人ひとりがそうした経験を積み重ねていけるアサインメントを行ったり、120%、150%の力を発揮できる環境を整えることです。そうすればことさら育成などしなくても、自分で成長してくれます。

 そもそもDeNAでは、上司・部下という意識が薄い。たとえば私の「部下」にあたるメンバーにも一流エンジニアはごろごろいて、私自身も彼らを見て学んでいますよ。私もまだまだ現役のエンジニアですから。

―DeNA はグローバルNo.1モバイルインターネットカンパニーをめざしています。「世界に通用するエンジニア」になるための条件を教えてください。

 とにかく幅広い経験を積むこと。アプリからインフラまであらゆる階層の技術に触れてほしいし、場合によってはマーケティングやマネタイズなどエンジニアリング以外の領域の現場を踏むのもいい。

 まつもとゆきひろさんが開発したRubyは世界中で使われていますし、個人レベルで見ると日本人エンジニアは十分、世界に通用すると感じています。しかし、ビジネスやサービスのレベルでみると、GoogleやFacebookのような存在はまだ生まれていません。逆にいえば、一番手になれるチャンスです。そのために必要なのは、さまざまな現場を経験して総合力を身につけることです。

 いちばん大事なのはユーザー目線。これだけは見失わないでほしい。使われるモノ、喜んでもらえるモノをつくってこそのエンジニアリングなのですから。

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Hideo Kimura(きむら ひでお)プロフィール

1970年、東京都生まれ。アメリカの大学を中退後の1996年にインターキュー株式会社(現:GMOインターネット株式会社)に入社。社内情報システムやホスティング事業などを担当。2000年に友人とともにシステム開発会社を起業。大手通信会社系のホスティング会社を経て、2009年に株式会社ディー・エヌ・エー入社。モバゲータウン(現:Mobage)のオープンプラットフォーム化プロジェクトを成功に導く。2014年4月から現職。

企業情報

設立 1999 年3 月
資本金 103 億9,700 万(2014 年3 月末時点)
売上高 1,813 億円(2014年3 月期)
従業員数 2,198 名 (2014 年3 月末時点:連結)
事業内容 ゲーム、e コマース、エンターテインメント、球団経営ほか
URL http://dena.com/

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