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INTERVIEWインタビュー
DeNA West CEO Shintaro Asako

ローカライズ戦略で海外マーケットを切り拓く

モバイルインターネット業界で世界No.1の会社になる

DeNA West CEO Shintaro Asako

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2011年、 M&AによりDeNAの米国子会社となったngmoco(エヌジーモコ)。現在はDeNA Westとして、DeNAが世界にうって出るための重要な役割を担っている。まだモバイルゲームでは世界的なヒットタイトルが生まれていない群雄割拠のなか、いかに世界を相手に戦っていくのであろうか。同社CEOの浅子氏に、勝つための戦略や人材採用のほか、日本のベンチャー企業がシリコンバレーで成功するためのポイントを聞いた。

※下記はTech通信Vol2(2015年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

「1440」をいかに獲るかが成功のカギを握る

―DeNA Westの役割を教えてください。

 DeNA 全体のミッションステートメントは、モバイルインターネット業界で世界一の会社になること。その実現のため、まずはアメリカのモバイルゲーム市場でNo.1獲得をめざします。
 モバイルインターネットにおいて、課金取引の約75%がゲームで行われています。なので、ゲームでトップを獲ろうと。基本的にゲームはソフトウェア。ソフトウェアがユーザーをエンゲージし、それが課金につながっていく。このノウハウは、今後出てくるであろう新しいサービスにも転用できます。ゲームを制すれば、モバイルを制することにつながるのです。

―ゲームを制するために重要なことはなんでしょう。

 いかに「1440」を獲得するかだと考えています。これは、1日24時間を分に換算した数字。地域・人種に関係なく、すべての人が平等にもっているものです。モバイルインターネットにおいて、総閲覧時間の約10%をFacebookがしめているといわれています。だから、Facebookは強い。
 日本企業はまず売上や利益に目がいってしまい、どれだけの人がどれくらい閲覧したのかを後回しにしがち。でも本来は、短期的な利益をあきらめてでもユーザー数の獲得や閲覧時間のアップを優先しなければ、大きなリターンは得られません。そうした視点で、プロダクトをつくるよう心がけています。

エリアでヒットを出しても世界では通用しない

―アメリカで勝つための具体的な戦略を教えてください。

 大切なのは、いかに国ごとの文化を考えてローカライズのプロダクトをつくるかです。どこかの国でヒットタイトルを出せば、そのまま世界でも勝てるんじゃないかと考える人がいますが、それは違います。事実、日本の人気ゲームトップ10のうち、8タイトルは日本の会社がつくっているもの。それはアメリカでも中国でも一緒です。海外でヒットしたものが、必ず自国で受け入れられるわけではない。ポイントとなるのは「Think Global, Be Local」という考え方。だからこそ、現地で開発する必要があると考えているのです。
 シリコンバレーに進出した当初は、日本のヒットタイトルをそのまま持ち込んでいましたが、現在は当社主導でマーケティングおよびプロダクト開発を行っています。

―ほかにポイントはありますか。

 つねに同じジャンルで複数のプロダクトをリリースし、スピーディにトライ&エラーを繰り返すことが大事ですね。1タイトルだけだとプロダクト自体がダメだったのか、あるいはジャンルやマーケットが悪かったのかという判断ができませんから。 
 そうしたプロダクトの改善を行うことで、「どういったミッションが発生すればウケるのか」「どうすれば自然に課金されるのか」といった仕組みの仮説が立てられる。その仕組みを基に開発を行い、適切なPRをすればおのずとヒット作は生まれるはずです。
 何年もかけて、超大作を生み出そうとするのはナンセンス。トレンドの移り変わりが激しいモバイルゲームの特性にあいませんからね。

―現在の商況はいかがでしょう。

 まだメガヒットタイトルは出ていませんが、新たな仕組みやジャンルでミディアムサイズヒットは出ています。
 かつては育成ゲームやカードバトルが主流でしたが、ネイティブアプリの発展により、いままでになかった領域のゲームを生み出すことが可能。これからも素早くトライアルを積み重ねて、メガヒットを狙っていきます。

高額な報酬ではなく会社の文化や仲間にコミット

―シリコンバレーでは、どのように人材採用を行っているのですか。

 DeNA の理念や風土、働く人を知ってもらい「この会社で働きたい」という理解のもと、ジョインしてもらうように徹底しています。この点は日本と変わりませんね。 シリコンバレーはテクノロジーのメッカ。ありとあらゆる人種が集まり、優秀な人材もゴロゴロいます。そういった人たちを高い報酬で雇おうとすると、より高い報酬を求めて別の会社に転職する可能性が高まります。とくにこのエリアでは、ジョブチェンジは日常茶飯事。優秀な人材には、さまざまなオファーが集まりますから。
 シリコンバレーでモバイルゲーム開発を手がけている会社が少なかったり、日本のアニメや漫画に興味がある人材が集まりやすいなど、当社ならではのアピールポイントはあります。しかし、本質の部分では「DeNA の文化や働く仲間が好き」という意識をもってもらう必要がある。そうすればなかなか人材は辞めないし、よりよいプロダクトの開発につながるのです。

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