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INTERVIEWインタビュー
多数派に属して安住することと成功することは両立しがたい。少数派になることをおそれるな。
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※下記はTech通信Vol.04(2016年5月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

「 自分にはできない」は思い込みかもしれない

―高校生がなぜ「自分でプログラミング言語をつくろう」と思ったのでしょう。

「“自分でやってはいけない理由はない”と思った」というのがより正確かもしれません。さまざまなプログラミング言語にかんする本を読むと、そこに言語の開発者の話も出てくる。その人たちは「自分とそんなにかけ離れた存在ではないな」と思いましたから。

「とがった仕事をしたいけれど、自分にはできない」。そう考えているエンジニアがいるなら、それは思い込みかもしれませんよ。学校でも会社でも「みんなと同じように行動しなさい」と教えられる。その通りにしているうちに、「自分はみんなと同じ。とくにすごい人間ではない」という思い込みが形成されて、それにしばられてしまう。やりたいことがあるなら、やれない理由をあげてみて、それが思い込みかどうか自分で検証してみてほしいですね。

―「自分は平均的な人間である」と考えている人は多いです。でもそれは思い込みかもしれないのですね。

 ええ。成功した人の大半は、他人と違う道を行っています。「普通に学校で勉強して、普通に就職して、毎日8時間勤務して…」という多数派に属する人生を歩みながら成功した人の話はあまり聞かない。
「多数派に属していたい」という願望と「成功したい」という願望。後者のほうが強いなら、多数派の人生から飛び出してしまうべきです。失敗のリスクはともないますが、少なくとも矛盾する2つの願望を両方ともかなえるのは非常に難しいことは間違いない。

プログラミングできるAIはまだまだ登場しない

―エンジニアがキャリアを考えるうえで、仕事をめぐる環境が将来どのように変わっていくかを予測することが大事です。たとえば「もうすぐ人工知能がプログラミングできるようになり、プログラマーは失業する」という人もいます。まつもとさんの予測を聞かせてください。

 現状でもプログラミング作業の一部はすでにソフトウェアに代替されているといえます。でも、プログラマーの仕事を完全に奪うほどの人工知能、つまり“ 強い人工知能”と呼ばれるものの登場はまだ先のことでしょう。

 最近、囲碁の世界最高レベルの棋士に勝った人工知能が話題になりました。ただ、あれは“強い人工知能”ではない。だって、あれは囲碁をプレイさせるために人間がプログラミングしたものだから。エンジニアの仕事は当分、失われないでしょう。

―どんなエンジニアがチャンスをつかめるでしょう。

 やりたい仕事に携われるチャンスが来たとき、すぐに対応できるように自分のスキルを磨いている人。スキルアップの努力をせずに、ただ「やりたい」と思っているだけでは、宝クジに当たるのを待つようなものです。

「 それはできません」と言うな。チャンスが逃げていくだけ

―キャリアアップをめざす若手エンジニアにメッセージをお願いします。

 学ぶ方法を知っておいてほしい。経験知識が不足している仕事を頼まれても、その仕事のやり方を学ぶ方法を知っていれば、学びながら対応できる。自分ではできなくても、できる人とのコネクションを活用して対応することだってできる。そういうエンジニアは仕事を断らない。

「得意分野ではない」「専門領域ではない」「経験がない」。そんな理由で打診された仕事を断ってしまうエンジニアが多い。なにが得意分野かなんて、仕事を依頼する側には関係ない。仕事を断られた相手は「こいつには2度と依頼しない」と思うことでしょう。

 どんな分野の仕事であれ、学びながらでも対応することで、周りからの信頼や個人としてのポジションを確立できれば、やりたい仕事に携われる可能性が高まるはずです。それも楽しみながら。

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まつもと ゆきひろプロフィール

1965年、大阪府生まれ、鳥取県で育つ。1990年に筑波大学第三学群情報学類卒業後、日本タイムシェア株式会社へ入社。静岡県浜松市にあった同社研究所に勤務。1993年にRuby開発を開始。1994年に株式会社トヨタケーラムに入社。1995年にRubyをオープンソースソフトウェアとして公開。1997年に島根県松江市に移り、同市に本社のある株式会社ネットワーク応用通信研究所に入社。現在は同社フェローのほか、楽天株式会社の楽天技術研究所フェロー、一般財団法人Rubyアソシエーション代表理事理事長などを務めている。

企業情報

設立 2001年7月
資本金 4,650万円
従業員数 約50名
事業内容 オープンソースソフトウェアを利用したシステム開発・教育・コンサルティング
URL http://www.netlab.jp/

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